こんにちは、シエン(@m12n08.jp)です。
2019年6月に出資したロジック・アンド・デザインが2022年6月1日に行いました新製品発表会のYoutube映像より自分がメモした点を文字起こしします。
1.ロジックアンドデザイン 佐藤公明 社長
・チップ化 製品化には1年半かかる(現在2022年6月→製品化2023年12月)
・これまでは鮮明化マーケット(ある程度データとしてはあるが映り込んでいなかったものを視えるようにする)だけだったが今後は高解像度復元化ソフトを2022年7月から販売開始する。
・高解像度復元化→ぼけた画像・ぼけた画像・劣化画像を視える化する。このマーケットは非常に大きい。
・チップ化の場合はエンドユーザー発掘に時間がかかるので販売代理店大手17社を招待して今のうちからチップ化ができるまでにエンドユーザーを探してもらっている。
・千寿製薬様との包括的業務協定がかなったので全く違ったレベルでステップアップできる。何年後かになるがExitも見えてきたことがハッキリと言える。
2.ロジックアンドデザイン マーケティング本部長 鈴木雅宣
・医療系に参入した
・これからは我々の技術が対象する範囲は広い。
・5年後、10年後ビジョンは他にない技術なので「インテル入っている」のようにロジックアンドデザインの技術が標準品として様々な分野に入っていることを願っている。
3.ロジックアンドデザイン 常務取締役 小林 正浩
・アルゴリズムとそれを形にすることを担当。
・5年後、10年後の未来への第一歩がチップ化。小さなICになることであらゆるものに入れることができるようになる。ドローンやドライブレコーダーに入れられるということは普通に考えられるが、その先にスマートグラスのMR/VRと合わせて、弱視の方に色を強調した助けなどができる。まぶしいところだけを調整できるインテリジェントなサングラスなども可能となる。
4.ロジックアンドデザイン 佐藤社長
・念願であった画像鮮明化アルゴリズムのチップ化に着手できることになった。一般製品だけでなく医療機器への採用が期待できる。
・新生ロジックアンドデザインとは。ロジックアンドデザインがロジックアンドシステムズを2022年1月に完全子会社化が実現した。これにより製品の開発製造と営業・事業開発・知財管理が一貫対応できることになった。
・これまで防犯、セキュリティー、防災で事業展開していたが2021年10月に医療機器業界に参入が実現できた。
・今後は3つの事業ドメイン、すなわち「医療機器」「防犯」「防災・検査(ドローン、ドライブレコーダー、AI自動運転)」 で事業を展開する。
・「防犯」では皇宮警察での評価が高く皇居や赤坂御所で採用されている。
・「防災」では国交省では新技術情報技術への登録が完了した。
・「知財」では3年前までは意図的に出願していなかったが今後はぼかした形で特許申請を開始することにした。特許はすべてに新規性・進歩性・産業上の利便性ありとの評価。アフリカにも特許申請も進めていく。
・ソフトウェアのプログラム医療機器の届け出準備中。
・千寿製薬株式会社と包括的業務提携の中にはチップ化(ASIC)も含まれている。
5.日本眼科学会理事長 筑波大学医学医療系眼科 大鹿哲郎 教授 ロジックアンドデザイン 臨床的有用性・社会的意義
・ロジックアンドデザインの持っている国産技術(より視える化 )の医療に与えるインパクト。
・ダイナミックレンジが低いものを処理して拡大している。新しい映像を作っているわけではない、 オリジナルの映像を復元する。
・診療では「ちゃんと視る」ことが大切。眼科の場合は病変が見えないものは診断出来ない。目の中は覗いても見えない。眼底カメラは毎年進歩しているが光学鏡、照明の改良で行ってきたが機械的な改良は限界を迎えている。ロジックアンドデザインの「視える化」技術力は非常に高い。
・ロジックアンドデザインのダイナミックレンジの拡大は1画像単位で計算している。狭い範囲で取り出しダイナミックレンジをリアルタイムで最大化している。
・劣化した映像を算術的に解像度を復元する。ポイントスプレッドファンクション。
・内視鏡手術は細い管にファイバーを詰め込んでいるのでハニカム(ハチの巣)になってしまう。これもロジックアンドデザインは立ちどころにフィルター処理でハニカムを除去した。
・手術では出血がつきものであるが、出血の影響を少なくする(除去する)ことができる。
・網膜剥離の静止画(眼底)において眼底出血が赤い点がぽつぽつとハッキリとわかる。健康診断においてもキチンと映ると理解しやすい。角膜においても同じ。
・スマホで写真を撮影してAI解析することをやっているが民生用スマホで目の写真を撮影しても上手く撮影できないがロジックアンドデザインであれば良い写真が撮影できる。
・ロジックアンドデザインの技術が活きるのは動画。0.004秒の遅延だけで、つまりほぼ同時に鮮明化された内視鏡映像をモニターで見ることが出来るようになった。
・涙の通り道でも非常に鮮明な映像となるので優位に診断力が向上している。
・3Dの手術でもぼやけた網膜の映像が、キチンと画像をよくすると細かい破けた網膜を完全に取り除くことが出来る。
・現在ではいろいろなところに応用可能とわかっているが実際の取り回しの問題で応用できないが、チップ化が実現すると、今後は眼科の場合でもあらゆるデバイスに適用できると思う。
・遠隔医療、AIとの融合などがブルーオーシャンとして広がっていると思う。空・海・陸・ドローン・宇宙などでロジックアンドデザインの技術は発展可能と考える。もちろん、医学でも期待しているがそれ以外の分野でも期待している。
6.ロジックアンドデザイン マーケティング本部長 鈴木雅宣
・セキュリティー分野ではすでに実績あり。河川監視、裁判での証拠素材。
・インフラストラクチャー領域。防災やスマホ、ドローン、車載カメラ、車の自動運転が含まれている。いくつかのプロジェクトが進行中。
・ライフサイエンス。エンターテイメント、文化が含まれる。注力分野は医療分野。21年10月から医療分野への参入、眼科診療における臨床で利用していただけている。
・市場性。ドローン、先進運転システム、ドライブレコーダーマーケットは5年~10年スパンで2~3倍の成長が期待されている。
・チップ化によるソリューション提供が重要。チップ化の市場は、将来的な市場予測だが日本国内での向こう10年間の市場成長は年率12%の成長を続け、2021年に約1,200億円の市場規模が今後10年で3,500億円市場になると見込まれている。
・チップ化のエンジニアサンプルは2023年秋を予定している。
・高解像度化アルゴリズム搭載ソフトウェアは2022年夏に発売予定。
・4K対応高解像度化アルゴリズム搭載ソフトウェアは2022年発売予定。